割れ鍋に綴じ蓋

作品の感想などを気ままに。BLが苦手な方はご遠慮ください。

「ブライト・プリズン 学園の薔薇と選ばれし者」感想

珍しくハイスピード更新です!でも有言実行できなかった~😅ちょっと前まで夏休み明けでやる気ゼロだったんですが、新刊発売に朗読劇としばらくはブライト・プリズン祭り開催中なので気分上がってきました♪やっぱりBLと萌えは偉大。

 

今回はこちら。シリーズ9冊目「ブライト・プリズン 学園の薔薇と選ばれし者」です。

ブライト・プリズン 学園の薔薇と選ばれし者 (講談社X文庫)

いよいよ大詰めを迎えた新教祖選は、教団と学園の改革を訴える常盤が圧倒的に有利なまま進んでいた。ところが葵の執拗な糾弾によって、常盤と西王子家は窮地に立たされることに!?緊迫した空気の中、薔は常盤の身上書に記載されていた或る一文に衝撃を受け、教祖選の最終審査「襲祖の儀」に不安を抱く。常盤は葵に勝ち、薔を抱いて龍神を降ろせるのか…そして薔は、常盤を信じて愛の奇跡を起こせるのか!?

 (「ブライト・プリズン 学園の薔薇と選ばれし者」あらすじより)

表紙のちび薔かっわいい!いよいよ教祖選本番です。不安な気持ちを抱えたまま挑む薔ですが、その結果やいかに―。

 

今回のプロローグは常盤の中学生時代から。幼いを連れての逃亡劇です。

3歳の薔めっっちゃ可愛い~~!以前から常盤はいろんな人を虜にしてきたということが言われていましたが、まさか香港マフィアのボスまで魅了されていたとはΣ(・□・;)本当に大変な人生ですね。だからこそ無邪気に笑ってくれる薔に癒されていたんだろうな。恋人として甘い時間を過ごすこの二人も大好きですが、ただの兄弟として過ごす二人もいいですね~。薔が常盤の事を「たあさま」って呼ぶのは周りの人間が常盤の事を篁様って呼ぶからかな?きっと舌っ足らずな感じで呼ぶんだろうなあ(^▽^)

 

手に火傷を負い意識が朦朧とする最中、龍神と対面する常盤。

過去に常盤が龍神の怒りを買っていたことは知らされていましたが、左手の様子を想像するだけで痛い!常盤は4巻でのバイク事故で2度目の怒りを買いましたが、1度目の時に既に龍神の姿を見て言葉を交わしていたとは。やはり常盤がいろんな人を虜にしていくのは最高の憑坐として作られた人間だからとかいう理由があるのでしょうか?それだけ魅力的な男として龍神が作った?そして龍神の言葉の意味は?いろいろと想像が膨らみます。

 

時は現在に戻って教祖選当日。薔は不安を抱えたまま教祖選は進んでいきます。

まずは常盤の演説から。常盤演説うっま。公約の内容もいいですが言葉の選び方が上手い。さすがですね。それに比べてさんの演説は…うーん(~_~)これは葵さんに勝ち目無いでしょと思っていたら!突如常盤を糾弾、前教祖殺害の疑惑があると。証人として銀了まで呼んで常盤を犯人に仕立て上げようとしますが、勿論そんなのはまっぴらな嘘です。嘘と分かっていても銀了のでっち上げた証言はちょっとむかつきますね。

それに対して教団本部地下牢の映像を流す常盤。銀了に熱湯をかけられそうになった時のことですね。常盤用意周到だ~かっこいい。葵と組んで常盤を陥れようとしたのはいただけないですが、銀了は銀了で一つの信念を貫き通しているところは好感が持てます。

 

前教祖殺害の犯人についての議論が白黒つかないまま、葵は更なる爆弾を落とす。彼が流した音声は前教祖と常盤の父・竹虎の会話だった。

本当に前教祖はどうしようもない人だな。加えてデータを提供したのがあの蘇芳。なんとも最悪なコンボです。そしてここで楓雅が発言を。もう本当に楓雅さんも立派すぎる。楓雅さん自身があの場で頭を下げる必要は全くないのに。でもこの発言によって一連の暴露は一応の収束へ向かいましたし、完全に葵さんは不利になりましたしね。なんだかんだ始まる前から決着はついていたのかなって思います。

 

投票の結果、常盤が第一候補に選ばれる。とうとう神子を抱いて龍神を降ろす襲祖の儀へ。

ここでフェアにやろうとする常盤、男らしいですね。教祖選の場でありながら、いやだからこそ大胆なことに挑戦する薔が可愛いです。そして常盤の目の色が紫に変わった。薔の不安を気にかけていた常盤はご神託を薔に譲ろうとする。薔が見たご神託には紅子、青一、怪我をして入院した常盤、子どもを身ごもる女性…。ご神託を受けても不安は解消しませんでしたが、やり遂げた薔はほんと偉いよ!

 

常盤はとうとう教祖になった。常盤は教団の改革を進めようとするが…。

龍神の存在と榊や楓雅の健康。榊や楓雅が神子の力によって生き長らえてきたのならば…。この二つを天秤にかけた時常盤はどちらを選ぶのか。難しい問題ですよね確かに。なまじ龍神がただの偶像ではないところが厄介です。

新教祖の披露が終わった後の常盤と葵、南条兄弟。

いろいろな重圧が無くなった葵は意外とさっぱりとした人なのかもしれません。葵さんやその家族もまた教団の決まりによって失ったものがある人たちなんですよね。もちろん葵さんが教祖になった方が北蔵家の人たちは嬉しかったでしょうが、常盤の掲げる公約は教団の全ての人にとっていい方向に進むものだと思います。内心ではみんな納得してるはず。そして相変わらずさんの心根が美しくて素敵。榊さんの生きたいという言葉が常盤の決意を鈍らせることになってしまうのでしょうか。薔を龍神から引き離すために契約を破棄してほしいと思う一方で、その結果どうなるかわからないから怖いですね。これは本当に難しい問題…。

 

教祖選が終わって少し経った頃、マラソン大会を見学する贔屓生たち。

皆可愛いなあ~。ただの高校生してるところ見るの本当に好きですね。この他愛もない話をいつまでも聞いていたい(笑)茜のお母さんも何事もなくて良かったねえ。

 

エピローグは学園地下にある電車内で。

二人っきりの車内でキスする挿絵がまたとても素敵。前回から怒涛の展開が続いていて二人の甘ーい会話不足でした!やっぱりラブラブなところ読んでるとこっちまで満たされる(笑)薔が見たご神託の内容に関してもすべて常盤が便宜を図っていたと分かって一安心。まさか生まれてくる子供が常盤の弟or妹とは意外でしたが。そして今回もまた最後に衝撃展開が!常盤の体が龍神に乗っ取られた…ということですか!?どうなる常盤!?どうする薔!?

 

今回もまたお馴染みの(笑)すごい場面での幕引きでしたがとにかく常盤が無事に教祖になれたことは良かったと思います。体乗っ取られちゃったけど。続きが気になる~なところで次が出たのは本当にありがたいです。いいタイミングで読み始められたかな。ようやっと届いたので最新刊を堪能してきます♡ 

それでは次回「ブライト・プリズン 学園の薔薇は天下に咲く」の感想記事で!(しばらくはネタバレになってしまうかもしれないので更新しないかも)