割れ鍋に綴じ蓋

作品の感想などを気ままに。BLが苦手な方はご遠慮ください。

「オメガ・メガエラ(4)」感想

いやお久しぶりです。しばらく忙しく全然更新できておりませんでした。その間に季節はすっかり秋に…というか秋通り越してもう冬ですね。お布団からますます出にくくなってしまいます。今年はまだしも来年にはしっかりとした生活リズムを取り戻さないといけないので、今から早寝早起き心掛けないといけないのに…。 

 

今回はこちら。丸木戸マキ先生の最新刊「オメガ・メガエラ(4)」です。

オメガ・メガエラ(4) (KCx)
話題のSF設定オメガバース×身分制度×華麗なる一族家督争い、急転直下の第4巻!!
優れた性とされるαが支配する世界。虐げられる性・Ωの人生は、αの子供を持てるか否かにかかっていた。財閥・英家で子を生せず疎まれていたΩ・犀門は、Ωの少年・真宮をαと偽り、跡継ぎ候補として迎え入れることに成功する。
長女・麗子との英家当主争いの代理戦として、生徒会長選挙に臨む真宮。過去に校内で起きた不祥事を伊織の罪と捏造することで、麗子圧倒的有利の形勢を逆転させる。
運命の投票日、立会演説会に伊織が現れて…!?ついに選挙戦決着!そして跡継ぎ争いは新局面へ!
第13話~第16話を収録。
(「オメガ・メガエラ(4)」講談社コミックDAYS内容紹介より)

「ポルノグラファー」シリーズなどでおなじみの丸木戸マキ先生によるオメガバースの作品です。私は特別オメガバースが好きというわけではないのですが、BLジャンルではないオメガバースということで気になり読んでみたところ、面白い!とハマりまして。新刊が出るのを楽しみに待っておりました~。4巻もすごく面白かったです!

 

4巻では生徒会長選挙がとうとう決着です。姉の麗子の対抗馬となるリリィ先輩に着いた真宮ですが、選挙は意外な形で終わりを迎えます。3巻を読んだ時にはこれはリリィ先輩陣営が勝つだろうなあなんて思っていたのですが…。

選挙以外でも真宮とリリィ先輩の間に大きな出来事が。なんとあのリリィ先輩が男らしく…!?(いろんな意味で)

 

そして私はもう伊織×真宮が気になって仕方ありません!BLではないからこの表記は良くないかしら。

気の強い真宮の今まで見たことのないか弱く、脆そうな姿が美しくて…。

伊織はいい奴過ぎだよ~😢ドロドロした思惑渦巻くこの世界で君だけが純粋で素直で、だからこそ他人に利用されちゃう…。

匂わせているレベルではありますが、私は真宮と伊織は魂の番だと思いますね。この先二人の関係性が深堀されたりするのかな?オメガバースと言えば根本的な設定はあれど作品ごとに独自の設定を作ることができるのも魅力の一つです。この二人を見ているとどうやらΩは魂の番のαに逆らえないようなのですが…どうなのでしょう?それとも二人の間にのみ働く力なんでしょうか。今後が気になります。

 

麗子とリリィ先輩の関係も非常に良かったですね~!完全な片思いですけど。

それにしてもリリィ先輩がかっこいい。見た目は変わっているけど、ちゃんとαで紳士なんですよね。惚れちゃうわ~。また出てきてほしいですね。

 

英家の家督は麗子が継ぐこととなりましたが、話は犀門が愛する英家次期当主・征十郎のことに。過去編ですね。

ちょっと小話ですが、英家の現当主・善治郎の父上として描かれている人が女性でびっくりしました。第2の性の事が頭に入っていても少し驚いてしまいますね。そういえば以前善治郎が麗子を素直に跡目にしないのはαの女はあまりよくないからだ的なことを言っていた気がするんですが、先代は女性だったのですね。心境の変化?その考えに至る何かがあったのでしょうか。

 

過去編では英家執事・斯波が犀門に協力する理由も垣間見えます。志木子様お美しい。意外と征十郎がクズなんですけど…。

そして最後の最後で衝撃発言!!!今までそうだと思っていた前提がいろいろと崩れるので、これは読み返したくなりますね。ここで終わりなのずるいわー(笑)

 

今まで散々言っていることではあるんですが、やっぱり私は複雑に絡まる関係性が大好物なんですよね(笑)加えて時代物のような雰囲気とかお家騒動とか私の好きな要素が多くて読んでて楽しいです!

基本的にBLのオメガバースって男たちの物語なので女性のα・β・Ωについては言及されていないことが多いのですが、この作品は男女ともに多くのキャラクターたちが活躍していて、私が普段読むオメガバースでは読むことのできない関係性がみられるのがいいですね。私が知らないだけでBLジャンルじゃないオメガバーズの作品って他にもあるのかな?ちょっと気になりますね。

ラストがラストだったので早く続きが読みたい!5巻楽しみに待っております! 

 

ちなみに3巻の感想はこんな感じでした。↓

 

1~3巻も是非↓

オメガ・メガエラ(1) (KCx)
オメガ・メガエラ(2) (KCx)
オメガ・メガエラ(3) (KCx)