割れ鍋に綴じ蓋

作品の感想などを気ままに。BLが苦手な方はご遠慮ください。

「捜査官は愛を乞う」「捜査官は愛を知る」感想

全然更新できていないのでもっと更新できるようにしたいですね…。

いろいろと大変なご時世ですが、めげずに毎日生きていきたいと思います。

 

今日はこちらの感想です。

捜査官は愛を知る (ディアプラス文庫)
何がきっかけで読もうと思ったのか忘れてしまったんですが、多分変態に惹かれたんじゃないかと。
変態ってワードに惹かれるってちょっとやばいですかね。

刑事の篠森瑞紀は、両親のどちらにも望まれずに生まれ、そして捨てられた。家族の温もりを知らずに成人し、刑事となった篠森の信条は「愛など信じない」。仕事と愛兎の玲於奈だけで構成される人生に満足していたのに、ある日、父親からの使いとして百合永が現れたことで、篠森の心と日常は乱されていき…?美貌の変態指サックマン×愛を信じない刑事with癖の強い巨大うさぎが織りなす極上ラブ・ロマンス開幕! 

(「捜査官は愛を乞う」あらすじより引用)

生家の執事の息子にして公安キャリアの百合永から、生まれて初めて愛される喜びを教えられた篠森。その幸せに浸っていたのも束の間、百合永の持つ公安としての冷酷さを知り、動揺する。そしてそんなとき、恩師の不審死に新たな疑惑が浮上し、ひとり真実に立ち向かうことにした篠森は……? 美貌の変態指サックマン×愛を信じない刑事with癖の強い巨大うさぎが織りなす極上ラブ・ロマンス、ここに完結!!

(「捜査官は愛を知る」あらすじより引用)

いわゆる刑事もの、お仕事ものですね。

作中では小さな事件がいくつも起こっているのですが、メインとなる海老塚先生の事件はメインとなるだけあって興味深かったですねー。

篠森の地道な捜査が繋がって真相が明らかになっていく過程は読んでいて面白かったです。

思っていた以上に壮大な結末でした…。そして百合永がすごい。

 

 

お仕事のシーンも面白かったのですが、やっぱり一番楽しみなのはメイン二人の関係性なわけですよ。

まずは本作の主人公である篠森

愛を信じない美貌の刑事。

思いが通じ合った後もなかなか素直になれないところがかわいかった~。

百合永とのテンポ良い会話が読んでて楽しかったですね。

百合永に与えられて愛を知っていく様がよかったです。

 

ウサギの玲於奈もいい味出してました。

百合永が手をたたきながら玲於奈と踊っているところは読んでて笑いました。

ちょっとシュールな光景ですよね(笑)

また綺麗な挿絵が相まってシュールさが増しています(笑)

 

本筋とは外れる話ですけど、本作では以外にも初めて知ることが多くありました。

ウサギも教えればお手をするとか、メロンを食べるとか。

私もウサギの世話をしたことあるんですけど、あんなに大きいと大変ですよね…。

 

そして百合永について。

まずあらすじの"変態指サックマン"って何?どういうこと?と思っていたのですが、確かにその通りでした(笑)

最初のアダルトショップやら尻尾やら全裸やらとなかなかの変態っぷりを全編にわたって発揮しておりました。

尻尾は百合永本人の趣味ではなかった訳なのですが。

仕事はできるし人当たりもいいし基本的には紳士的だし…とすごくいい人かつできる人なのに変態。

 

私こういう人好きですね。

ハイスペックな人に備わったちょっとした残念感たまりません(残念ってちょっと失礼かしら)。

それにしても予想より百合永がすごい立場の人でした。

読みながらどこか裏がありそうな人だなーと思っていましたが、やはり只者ではありませんでしたね。

 

小山田あみ先生のイラストもすごく綺麗でしたー!

BL本買うときあるあるに表紙の問題があると思うんですけど、この作品は店頭で買いやすいなーと思ってレジに出したんです。

帰宅して読み始めた時に表紙をめくってびっくりしました。

圧倒的肌色!!

え、えろい!すごく素敵!!

店頭でビニール取らないでいてもらってよかったです(笑)

 

エロもたっぷり入っていて大満足でした。

毎回バリエーションがあってよかったですね~。

でも指サックのあの活躍ぶりを見ていると、公安と対峙した場面で篠森が忍ばせていたことを知ったらそりゃあ百合永ぞくぞくするよね~と共感してしまいました。

個人的にトロトロにされている受けと敬語攻めが大好物なので、満足感たっぷりでした!

 

鳥谷しず先生の作品は初読みだったので、この作品をきっかけに他の作品も読んでみたいですね~。

まだまだ気になっている作品は沢山あるのでこれからもBLを楽しみたいと思います!