割れ鍋に綴じ蓋

作品の感想などを気ままに。BLが苦手な方はご遠慮ください。

「ブライト・プリズン 学園の禁じられた蜜事」感想

シリーズものってやっぱり好きだ!続きが気になってハイペースで読み進めているんですが、感想を書くのに時間がかかるのでブログの更新は亀です…。 

 

今回はシリーズ2冊目のこちら、「ブライト・プリズン 学園の禁じられた蜜事」です。

ブライト・プリズン 学園の禁じられた蜜事 (講談社X文庫)

龍神の寵を受けながら、その事実を隠し通さなければならない陰神子の薔は、竜虎隊隊長・常盤の恋人として、切なくも甘い学園生活を送っていた。しかし、月に一度の儀式が近づくと、二人の身辺に暗雲が垂れ込める。入院中だった神子候補生・白菊の復帰。そして常盤の昔の恋人である椿の暗躍。翻弄され思い悩んだ薔が下した決断は、常盤との間に歪みを生じさせるもので!?学園という名の牢獄で、少年たちは愛に囚われる―。

(「ブライト・プリズン 学園の禁じられた蜜事」あらすじより) 

2巻では竹蜜の代わりに贔屓生となったが初登場。さらに楓雅と繋がりのある山吹先生、戻ってきた白菊と思いを寄せあう柏木などの新たなキャラクター達も増えたりしてますます人間関係が複雑に、そして面白くなってきています。

 

プロローグでいきなり密会する椿剣蘭

やっぱり椿さんは剣蘭に抱かれていたんですね。なんとなくそんな予感はしていたけども。

1巻では基本的に薔の視点で物語が進んでいたので、こうやって他の人の視点で進むとまた面白いですね。その人の思惑や心情が読めるとそれぞれのキャラたちがより身近に感じられます。

椿は優艶なお兄さんという印象が強かったけれど、意外と人間臭い人なのかも。

私としては綺麗なだけの人間より、内面にどろどろとした感情を抱えていたりした方が好みですね。今後が気になります。

 

そしてさりげなく明かされる薔と剣蘭の秘密!

剣蘭は確かに常盤に似ているし、西王子家の人間だと1巻の時から言われていましたが、まさか常盤の実弟だったとは!そして薔と常盤は血が繋がっていないと!?

1巻で常盤は弟を抱いてしまったことをとても後悔しているようでしたが、自分が手塩にかけて育ててきた相手を抱いてしまったのだから、血が繋がっていようがそうでなかろうが絶望するのに変わりはありませんよね。

でも常盤はそれを乗り越えて恋人としての薔を選んだのですから、これはそこまで大きな問題ではないのかな。

 

お待ちかねメインのお二人、常盤

月に一度の逢瀬を心待ちにしている二人が微笑ましいし、常盤に対して素直になりきれない薔が可愛い♡

蜂蜜入り牛乳とかのほのぼのエピソードいいですね。もっと他愛のない話してるだけの時間があったら和めそう。薔が一番知りたいだろうけど、二人が一緒に過ごしていた日々の話を私ももっと聞きたーい(笑)

 

それにしても薔は本当に善良で心根のいい子なんだな~と思いますね。自分だけが恵まれているという現実に罪悪感を感じるなんて…。くっ、私には真似できない眩しさだっ…。

その一方で口に出さずとも分かってほしいとか、常盤が椿と一緒にいるところを見て嫉妬してその場を離れてしまうところとかはまだ子供っぽくて。そこがいいですね。こういうところもあるから薔に共感しながら読めるし、応援したくなります。

 

そして、2巻では恋人となった薔常盤にいくつかの危機が訪れます。

一つは4回目の儀式の日、規則違反を竜虎隊員の犬桐に咎められ、体を拘束されて抱かれることに…!?

いや~ひやひやしました。結局は常盤が仕組んだことでしたが…。

常盤に諭されてすぐに反省したり思い直すことができるところも薔のいいところですね。

 

もう一つは体育祭の日に起こった突然の身体検査!

薔と常盤、椿の3人で何とか乗り切れましたが…。演技だと分かっていてもちょっと痛々しいし、辛い。

常盤が教団の規則に背いているのは事実ですが、ピンポイントで薔を狙ってるところがまたなんとも…。まだまだ得体のしれない教団の思惑がますます気になります。

 

2巻で一番好きなところはラストの場面ですね~!

年の数のバラの花束をプレゼントするなんて常盤男前♡薔に優しい言葉をかけるところも本当にかっこいい。どんどん好感度上がっちゃう(笑)

でも!個人的に一番盛り上がったのはポプリを握りつぶしたところです!

直接的に行動に表れる独占欲!イイね~!!こういうの大好き(笑)常盤だって嫉妬するんですよね。

 

物語の中盤では楓雅さんの新しい一面も見られました。

大学生になると外の世界の事を知ることができるようになるんですね。ただ楓雅さんがいろんなことを知っているのは薔より大人だからというだけではなく…。

楓雅さん、1巻を読み終えた時に思っていたよりもすごい立場の人だった!?

そして楓雅さんの想い人は椿さんだったんですね…!なんと。二人は共に弓道部に所属していたようですが、過去にいったい何があったのか…。

 

2巻になっていろんな人の視点で話が進んだり、教団の思惑や御三家の問題などが浮上してきたりしてますます先が気になります!

薔と常盤にはこの先も試練が降りかかるのでしょうが、この二人ならどんなことでも乗り越えられる予感が既にしていますね。

でもやっぱり私が気になるのは椿さん…(笑)腹に一物どころかそれ以上抱えてそうだし、楓雅さんとの関係も気になるー!これはどんどん先を読まなくてはね!

それでは次回「ブライト・プリズン 学園の穢れた純情」の感想記事でお会いしましょう!頑張って早く書きます(笑)